使い方
- 「黒塗りするPDFを選ぶ」を押すか、PDFをドラッグ&ドロップします。
- 隠したいところを、ページの上でドラッグして枠で囲みます。枠はドラッグで動かし、角をつかんで大きさを変えられます。下のページ一覧で、ほかのページに移ります。
- 名前や電話番号のように何度も出てくるものは、「文字を探して塗る」に入れて探すと、全ページの見つかった場所にまとめて枠を付けます。
- すべてのページを見て、塗り残しがないかを確かめます。「枠の下を透かして見る」にすると、枠が文字にきちんと重なっているかがわかります。
- 「黒塗りしたPDFを作る」を押します。できたPDFに文字が残っていないことを確かめてから、「元の名前_黒塗り.pdf」として保存します。
黒い四角を重ねただけの黒塗りは、外せてしまう
PDFの上に黒い四角を描いたり、黒い注釈を付けたりしても、その下にある文字のデータは消えません。見た目は隠れていても、文字を選んでコピーしたり、四角を動かしたりすると読めてしまいます。
実際に、2025年12月には宮城県大崎市が、情報公開で提供したPDFの一部について、個人情報を守るための黒塗りが特定の操作で外せる状態だったと公表しています。海外でも、裁判所に出された書類の黒塗りされた部分を選んでコピーできた例があり、PDFの規格を広める団体のPDF Associationは「古いツールや簡単なツールの多くは、隠したはずの文字を消しきれない」と注意をうながしています。
このツールの黒塗りのしかた
PDF Associationがすすめる手順(ページを画像にして塗り、その画像からPDFを作り直し、塗った場所の文字を選んだり検索したりできないことを確かめる)にそって、次のように処理します。
- すべてのページを画像にします(文字や図形のデータを、画素だけの絵にします)。
- 画像の上で、枠の部分を黒(または白)で塗りつぶします。
- 塗った画像だけを使って、新しいPDFを作り直します。元のPDFの文字・しおり・注釈・フォーム・タイトルや作成者などの情報は入りません。
- できたPDFを開き直して、どのページからも文字を読み出せないことと、注釈やタイトルなどの情報がないことを確かめます。問題がなければ「文字は残っていません(確認済み)」と表示して保存します。
スキャンしたPDFでも文字を検索できるものは、画像の裏に見えない文字(OCRで読み取った文字)が入っています。この方法なら、そうした見えない文字も残りません。
解像度は、標準の200dpiで普通の書類は十分に読めます。PDF Associationは300dpi以上をすすめているので、小さな文字が多い書類や、あとで印刷・文字認識(OCR)をする書類は300dpiを選んでください。
ファイルを送らずに処理する理由
黒塗りが必要な書類には、名前や住所などの個人情報や、社外秘の内容が入っています。黒塗りのためにオンラインのサービスへアップロードすると、それ自体が外に情報を出すことになります。このツールは、PDFの読み込みから保存まで、すべてお使いのブラウザの中で行い、PDFをどこにも送りません。
文字を探して塗るときのコツ
- 全角と半角、大文字と小文字、スペースのあるなし、ハイフンの種類の違いは区別しません。「山田太郎」で「山田 太郎」も、「090-1234-5678」で「090-1234-5678」も見つかります。
- 名前は、姓だけ・名だけでも探してみてください。書類によっては、姓だけで書かれているところがあります。
- 行の終わりで分かれた言葉も見つかります。その場合は、行ごとに枠を付けます。
- PDFによっては、「山」「田」などの漢字が、見た目は同じ別の文字(部首の文字)として入っていて、ふつうの検索では見つからないことがあります。このツールは同じ字として探します。
- 紙をスキャンしたPDFや、文字が画像になっているところは探せません。ページを見ながら枠を付けてください。
- 検索で付けた枠は、文字よりひと回り大きくしてあります。それでも、必ずページを見て確かめてください。
塗り忘れやすいところ
- ページの上下(ヘッダー・フッター)や、表の中の小さな文字
- 別の書き方(ローマ字、旧字体、略した名前、ハイフンのない電話番号、メールアドレス)
- 印鑑・署名・写真・地図など、文字でないもの
- 余白の手書きのメモや、スタンプ
できないこと・気をつけること
- できるPDFは画像なので、文字を選んだり検索したりはできなくなります。ファイルも元より大きくなることがあります。
- しおり・リンク・コメント・フォームの入力欄・添付ファイルはなくなります。ページの見た目だけが残ります。
- 塗ったところは、あとから元に戻せません。元のPDFは消さずに残しておいてください。
- JPEGは文字のまわりが少しにじみます。文字をくっきり残したいときはPNGにしてください(ファイルは大きくなります)。
- パスワード付きのPDFは開けません。パスワードを外してから入れてください。
- フォントが入っていない古いPDFでは、表示できない文字があることがあります。そのときはページの上にお知らせを出します。表示できない文字は、黒塗りしたPDFには入りません。
よくある質問
白で塗るのはどんなとき?
消したことを目立たせたくないときや、修正テープのように白く消したいときに使います。白で塗っても、黒と同じように下の文字は残りません。
「文字は残っていません(確認済み)」は何を確かめている?
保存する前に、できたPDFをもう一度開いて、すべてのページから文字を読み出そうとしています。1文字でも読み出せたり、注釈やタイトルなどの情報が残っていたりしたら、保存せずにお知らせします。ただし、枠の位置が正しいかどうか(塗り残しがないか)は確かめられないので、ページを見て確認してください。
黒塗りしたPDFから、あとで文字を取り出せる?
できません。文字のデータが入っていないためです。画像の文字(塗っていない部分)は、文字認識(OCR)を使えば読み取れます。
ページ数の多いPDFでも使える?
使えます。1ページずつ画像にするので、100ページを超えても処理できます。ページが多く解像度が高いほど時間がかかり、スマホではメモリが足りなくなることがあります。途中でやめたいときは「中止」を押してください。
PDFはどこかに送られる?
送られません。読み込み・黒塗り・確認・保存のすべてを、このページの中(お使いのブラウザ)で行っています。